キャリアを動かす力は、気づいていない強みの中にある。——StrengthsFinderとNecmosの伴走支援
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「自分の強みって、何だろう」
社会人としてキャリアを歩む中で、ふとそんな問いが頭をよぎることがあります。転職を考えたとき、現場でうまく立ち回れないと感じたとき、将来への漠然とした不安を覚えたとき——。
その問いに向き合おうと、自己分析を始める人も多いと思います。例えば、強みを知るためにMBTIを受けてみた、という方もいるのではないでしょうか。「あなたはINFJタイプです」「エンジニアに多い結果はこれ!」結果を見て、「なるほど、自分ってこういう人間なんだ」と腑に落ちる。
でも、自分を理解したその翌日から何かが変わったかというと——なかなかそうはならない。
それは、あなたがの本当の強みは、あなたが一番気づきにくいところに眠っているからです。毎日あたりまえにやっていること、特別だと思っていない思考パターン——それが実は、まわりの人には「すごい」と映っていることがあります。
この記事では、そうした「気づいていない強み」を特定し、キャリアに活かすための考え方——StrengthsFinderとNecmosの伴走支援についてご紹介します。
この記事を書いた人

千賀 勇輝
SENGA YUKI
株式会社Necmos 取締役
2019年株式会社ネオキャリアに新卒入社。450人の新卒から抜擢され、子会社の立ち上げに参画。その後、Web広告企業に転職した後、キャリアコーチングに出会う。過去に転職で悩んだ経験から、コーチングの重要性を痛感し、株式会社Necmosを創業。キャリア伴走型エージェント事業の統括を行い、社員へのキャリアサポートに情熱を注いでいる。
時代が変わった——「答えが与えられる社会」の終わり
江戸から昭和へ——社会が「役割」と「生き方」をセットで与えてくれていた時代
「自分の強みを知ること」が、これほど重要視されるようになったのはなぜでしょうか。その答えは、社会の変化の歴史を振り返るとよくわかります。
かつての社会では、自己理解の必要性はそれほど高くありませんでした。社会や組織が、「役割」と「生き方」をセットで与えてくれていたからです。
江戸時代は、士農工商の制度によって生まれた瞬間から役割が決まっていました。「与えられた役割をどう果たすか」だけが問われた時代です。大正〜明治になると、富国強兵・殖産興業のもと、能力や志向よりも「努力」と「忠誠」が報われる社会になりました。そして昭和の高度経済成長期には、会社が教育・昇進・福利厚生まで、人生のあらゆる面倒を見てくれました。
「社会のレールに乗れば、幸福になれる」——それが長らく、この社会の"正解"でした。
VUCAの到来——終身雇用・年功序列の崩壊と、「正解のない時代」の始まり
しかしバブルの崩壊を境に、その前提がじわじわと崩れていきます。終身雇用の崩壊、年功序列の弱体化。IT化とグローバル化の加速、情報過多による選択疲れ、そして多様性の尊重——社会の構造が、かつてないスピードで変わり続けています。
これが「VUCA」と呼ばれる時代です。Volatility(変動性)、Uncertainty(不確実性)、Complexity(複雑性)、Ambiguity(曖昧性)——4つの頭文字をとったこの言葉が示すように、世界は目まぐるしく変化をし続けます。もはやこれまでの当たり前は無くなり、社会に「正解」を求めても簡単には見つからなくなりました。
従来の生き方では生き残れない——自分の価値を高めることが、新時代の幸福につながる
では、正解のない時代に「幸福に生きる」とはどういうことでしょうか。
ここで重要になるのが、「自分の強みを知り、意図的に活かす力」です。どんな環境に置かれても、「自分はこういう人間で、こういう価値が出せる」と言える人は、変化に流されず自分らしく生きていける。強みを知ることは、自己満足のためではなく、VUCA時代を自分の足で立って歩くための土台なのです。
「自己理解」で止まっていませんか?——"知る"から"使う"へのシフト
MBTIが流行する時代——自己理解ブームの何が足りないのか
こうした時代の変化を受けて、ここ数年で急速に広まったのが「自己理解ブーム」です。MBTIをはじめとする性格診断を受けたことがある方も多いのではないでしょうか。
自分を知ろうとすること自体は、とても大切なことです。ただ、MBTIのような性格診断には一つ大きな限界があります。それは、「自分がどういう人間か」を教えてくれるツールではあっても、「その特性をどう使うか」までは教えてくれないという点です。
「知った」翌日から、何かが変わりましたか?
診断を受けて、「なるほど、自分ってこういう人間なんだ」と腑に落ちた。でもその翌日から、仕事のやり方が変わったわけでも、キャリアの方向性が見えてきたわけでもない——そんな経験はないでしょうか。
「自己理解」と「自己活用」は、まったく別のことです。
自己理解はスタートライン——「自己活用」まで踏み込んで初めて意味を持つ
この2つの違いを整理すると、次のようになります。
自己理解 | 自己活用 | |
|---|---|---|
問い | 自分はどんな人間か? | 強みをどう使うか? |
状態 | 特性を「知っている」 | 強みを「日常で使っている」 |
変化 | 腑に落ちる・納得する | 行動が変わる・成果が出る |
例 | 「私は慎重なタイプだ」 | 「慎重さでリスクを先読みし、現場の品質を守る」 |
自分の特性を知ることはスタートラインに立つことであり、ゴールではありません。大切なのは、それを日常の仕事でどう使うか。知識を行動に変えて初めて、強みはキャリアの武器になります。
「自己理解から自己活用へ」——このシフトこそが、VUCA時代を自分らしく生き抜くための本質的な問いです。では、自己活用まで踏み込めるツールとは何か。その答えの一つが、StrengthsFinderです。
StrengthsFinderとは——Gallupが30年かけて証明した"強みの科学"
34の資質と3,300万分の1の組み合わせ——あなただけの強みのかたち
StrengthsFinder(クリフトンストレングス)は、世界最大の調査会社Gallupが30年以上にわたる研究をもとに開発した、強みを特定するためのアセスメントです。180万人以上のインタビューと膨大なデータ分析を経て生まれたこのツールは、現在までに世界3,000万人以上が受診しています。
診断では、34種類の「資質」の中から、あなたの上位5つが特定されます。「分析思考」「共感性」「慎重さ」「着想」「最上志向」——これらは単なる性格タイプではなく、あなたの思考・感情・行動における自然なパターンを表しています。

資質とは、生まれ持った思考・感情・行動のパターンを 「才能(Talent)」 と呼び、それに知識・スキル・経験を掛け合わせて磨かれたものを 「強み(Strength)」 と呼びます。
つまり、ストレングス・ファインダーで明らかになるTOP5は、正確には「強み」そのものではなく、「強みの原石となる才能の傾向」なのです。
34の資質の中でTOP5が並ぶ順番は、約3,300万通りに及びます。たとえ同じ資質を持つ人がいても、その組み合わせと順序はあなただけのもの。
「あなたの『当たり前』は、誰かにとっての『才能』である」
「いつも段取りが気になってしまう」「つい全体像を考えてしまう」「誰かをサポートしているときが一番楽しい」——自分では"そういう人間なだけ"と思っていることが、まわりの人からすると「なんでそんなにできるの?」と驚かれる才能であることがあります。
あなたが一番得意なことは、あなたが一番気づきにくいところに眠っている——それがStrengthsFinderの根底にある考え方です。
強みを活かすと、何が変わるのか——Gallupデータが示す現実
強みを意識して働くことで、何が変わるのでしょうか。Gallupの調査は、明確なデータを示しています。
- 強みを**「知っているだけ」の人より、「日常的に活かしている人」のエンゲージメントは約6倍**
- 強みを活かせている人は、人生への満足度が3倍高い
- 強みベースの育成を受けた個人は、エンゲージメントが20〜73%向上
- 強みフィードバックを受けた従業員は、離職率が14.9%低下
「知っている」と「使いこなしている」の間には、これほど大きな差があります。
だからこそNecmosは、入社前からStrengthsFinderを全員が受診する仕組みを作りました。受診で終わらせず、「使いこなすところまで伴走すること」を、キャリア支援の中心に据えています。
では、「使いこなす」とは具体的にどういうことでしょうか。Gallupは、強みを日常に活かすための3つのステップを提唱しています。
強みの正しい使い方——Name it, Claim it, Aim it
Name it——まず、自分の資質を自分ごととして「理解する」
一言で言うと、「なぜ自分はそう動くのかを知るステップ」です。
StrengthsFinderで資質を特定した後、どうすれば「自己活用」に進めるのか。
最初のステップは、自分の資質を正確に把握することです。上位5つの資質が何を意味しているのか、自分のどんな行動パターンと結びついているのかを理解する。「分析思考」という資質が、なぜ自分はいつもデータで物事を確認したくなるのかを説明してくれる——そんな「腑に落ちる感覚」を得ることがName itの本質です。
診断結果を「自分の話」として読めるかどうか。ここが、自己活用への第一歩になります。

Claim it——「細かすぎる」ではなく「リスク削減」として「受け入れる」
一言で言うと、「ネガティブに捉えていた自分の特性を、強みとして誇りに思うステップ」です。
次のステップは、その資質を「自分の一部として誇りに思う」こと。ここが意外と難しい。
「心配性なだけ」「細かすぎる」「考えすぎ」——自分のパターンをネガティブに捉えてきた人ほど、この受け入れに時間がかかります。でも「慎重さ」という資質は、リスクを先読みして問題が起きる前に手を打つ力。品質を守り、抜け漏れを防ぐ「リスク削減」の力として、現場で大きな価値を発揮します。
弱点だと思っていたものが、実は現場への貢献そのものだった——その気づきが、自己批判から自己肯定への転換点になります。

資質ダイナミクス——複数の資質が組み合わさることで生まれる、あなただけの強みパターン
一言で言うと、「資質は単独ではなく、掛け合わせることで真価を発揮するというステップ」です。
ここで理解しておきたいのが、資質は単独ではなく、組み合わせで花開くという考え方です。
たとえば「慎重さ」と「分析思考」を併せ持つ人は、リスクを先読みした上でデータで裏付けを取る、という独自の強みパターンが生まれます。そこに「コミュニケーション」の資質が加わると、複雑な情報をわかりやすく伝えながらリスク管理もできる、という誰にも真似できない価値の出し方になる。
資質の組み合わせは約3,300万通り。つまり、あなたらしい価値の出し方も、無限大です。自分のTOP5がどう組み合わさっているかを理解することで、「自分にしかできない貢献の仕方」が見えてきます。

Aim it——強みを意図的に、今いる現場へ「活用する」
一言で言うと、「強みを使う場面を意識的に設計するステップ」です。
最後のステップは、強みを意図的に日常の仕事へ向けていくことです。
たとえば「慎重さ」という資質を持つエンジニアなら、現場に入ったとき自然と「この手順、抜け漏れがないか」「このリリース、影響範囲を確認したか」という問いが浮かびます。それは努力してやっていることではなく、自分が苦なくできること。その「苦なくできること」を意識的に現場の課題に向けていく——それがAim itです。
具体的には、「自分の資質は今の現場のどの場面で使えるか」を考えながら動くことです。「分析思考」があるなら、現場の課題をデータで可視化する役割を買って出る。「最上志向」があるなら、チームのアウトプットの質を一段上げる提案をする。「着想」があるなら、誰も気づいていない改善アイデアを持ち込む。
強みは、使う場面を意識することで初めて「武器」になります。

弱みを直すより強みを磨く——ただし、弱みは無視しない
「弱みを直すより、強みを磨く」——これがStrengthsFinderの基本的な思想です。ただし、弱みを完全に無視すれば良いわけではありません。強みが最大限に発揮されるためには、弱みへの最低限の対処も必要です。
大切なのは、キャリアの重心を強みに置くこと。弱みの改善に追われるのではなく、強みを育てることにもっと多くの時間と意識を向ける——その優先順位の転換が、キャリアを大きく変えていきます。
Necmosが伴走する理由——受診して"終わり"にしない支援
入社前|StrengthsFinder受診で「自分の現在地」を言語化する
StrengthsFinderを受診しても、多くの場合「なるほど、そういう資質があるのか」で終わってしまいます。そこで止まってしまうと、診断は「一時的な自己満足」になってしまう。
Necmosでは、入社前にStrengthsFinderを全員が受診します。ただし受診はあくまでスタートです。StrengthsFinderに加えて、価値観分析・行動分析・スキルセットシートの4つのツールを使って「Being(自分のあり方)」と「Power(自分の力)」を言語化した状態で現場に入ることで、最初から自分軸を持って動き始めることができます。
入社後|毎月の1on1で「活用」まで一緒に考え続ける
入社後は、専属のキャリアアドバイザーとの月次1on1で、強みの「活用」まで一緒に考え続けます。
- 今月の現場で、強みをどう活かせたか?
- 強みが発揮できた場面はどこだったか?
- 来月、強みをどう使っていくか?
この問いを毎月繰り返すことで、強みは「知識」から「習慣」へと変わっていきます。資質の結果を「自分のどんな行動と結びついているか」「今の現場でどう活かせるか」という視点で深掘りし、具体的なアクションに落とし込んでいく——それがNecmosの伴走スタイルです。
あるエンジニアの変化——「当たり前だと思っていたことが、強みだと気づいた日」
Aさんは20代後半のインフラエンジニアです。Necmosに入社する前、こんな感覚を持っていました。
「スキルは積み上がっているはずなのに、自分がどこに向かっているのかわからない。現場が変わるたびに、また一から『自分はここで何をすればいいんだろう』と迷うことの繰り返しでした」
入社後、StrengthsFinderを受診したAさんの上位資質のひとつは「慎重さ」でした。「リスクを先読みして、問題が起きる前に手を打ちたくなる」という行動パターン——ずっと"細かすぎる性格"と気にしていた部分が、実は現場の品質を守る力として機能していたことに、初めて気づきます。
気づいてみれば、それは努力してやっていることではありませんでした。手順書の抜け漏れが自然と気になる。リリース前にリスクを洗い出したくなる。意識しなくても、体が勝手にそう動いていた。「苦なくできていたこと」が、実は誰もができることではなかったのだと知った瞬間でした。
1on1での対話を通じて現場のContextを読み取ったAさんは、「ドキュメント文化が薄く、手順が属人化している」という課題を発見。「自分の担当業務の手順書を整備し、チームの再現性を高める」というアクションを設定しました。翌月には「チームリーダーから感謝された」「手順書をきっかけに改善提案もするようになった」と、現場に貢献できている実感が生まれていました。
入社から半年後、Aさんはこう話してくれました。
「以前は、現場が変わるたびに迷子になっていました。今は、新しい現場に入るとき『自分の慎重さとリスク管理の力は、この現場のドキュメント整備や品質改善に使える』と考えられるようになりました。強みが自分の中に根付いていると、現場が変わっても軸がぶれない。キャリアに、初めて方向性が見えてきた気がします」
変わったのは、スキルでも実績でもありません。「自分が苦なくできることを、意図的に現場へ向ける」という習慣が身についたことです。
StrengthsFinderは、Necmosのミッションそのもの
Necmosのミッションは、「自分らしさが誰かのためになる世界を実現する」こと。StrengthsFinderの活用は、そのミッションをエンジニアの日常に落とし込んだ取り組みです。
自分の資質を知り、受け入れ、意図的に使う——その積み重ねが「自分らしく働いている」という実感につながり、その実感が誰かへの貢献に変わっていく。慎重さがある人はリスク管理で貢献し、分析思考がある人はデータで課題を可視化し、共感性がある人はチームの空気を整える。強みの数だけ、貢献の形がある。
現場が変わるたびに「自分はここで何をすればいいんだろう」と迷うのではなく、「自分の資質はこの現場のどこで使えるか」を自分の頭で考えられるようになること——それがNecmosがStrengthsFinderを通じて届けたい、本当のゴールです。
まず、あなたの強みを一緒に見つけてみませんか
「自分の強みなんて、よくわからない」——そう感じていることは、むしろ自然なことです。あなたが一番得意なことは、あなたが一番気づきにくいところに眠っているものだから。
VUCA時代を自分らしく生きていくために必要なのは、「正解を探す力」ではありません。「自分の強みを知り、使いこなす力」です。
Necmosでは、StrengthsFinderの受診から1on1での深掘り、現場での活用設計まで、一貫して伴走します。強みがわからない状態から一緒に整理していくことが、私たちの仕事です。
難しく考える必要はありません。まずは気軽に、Necmosのキャリアアドバイザーと話してみることからはじめてみませんか。
あなたの「当たり前」の中に、まだ気づいていない才能が眠っているかもしれません。
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