自分らしさが、誰かのためになる。Necmosが考える「らしさ」の正体

自分らしさが、誰かのためになる。Necmosが考える「らしさ」の正体

「自分らしく働けている実感が、正直あまりない」 「好きなことを仕事にしたはずなのに、前ほど楽しめていない」 「そもそも自分の強みや、らしさが何なのか、うまく言葉にできない」

こういう感覚に心当たりがあるなら、この記事がその整理に役立つかもしれません。

「自分らしさを大事にしよう」「好きなことを仕事に」。キャリアの場面でよく耳にする言葉です。ただ、いざ自分に当てはめようとすると、では具体的に何をどうすればいいのか、うまくイメージできません。そもそも自分のらしさが何なのかもはっきりしないまま、言葉だけが宙に浮いている。そんな人が、実はとても多いのです。もしかすると、自分らしさという言葉の捉え方が変わると、理解が深まっていくかもしれません。

Necmosのミッションは、「自分らしさが誰かのためになる世界を実現する」ことです。この記事では、その出発点にある「らしさ」とは本当は何なのかを、順を追ってお話しします。

先に、結論だけお伝えします。らしさとは、あなたにとって簡単すぎて、価値だと気づけないことの中にあります。 自分にとっては簡単でも、他の人にとっては難しい。だからこそ、それは誰かの役に立ち、仕事になります。「自分らしさが、誰かのためになる」というのは、きれいな理想論ではなく、そういう仕組みの話なのです。

なぜそう言えるのか。順番に見ていきましょう。

この記事を書いた人

千賀 勇輝

千賀 勇輝

SENGA YUKI

株式会社Necmos 取締役

2019年株式会社ネオキャリアに新卒入社。450人の新卒から抜擢され、子会社の立ち上げに参画。その後、Web広告企業に転職した後、キャリアコーチングに出会う。過去に転職で悩んだ経験から、コーチングの重要性を痛感し、株式会社Necmosを創業。キャリア伴走型エージェント事業の統括を行い、社員へのキャリアサポートに情熱を注いでいる。

自分らしさとは何か。「うまいこと」でも「好きなこと」でもない

まず、らしさの正体をはっきりさせておきます。

らしさとは、力まなくても気づけばやってしまうこと

この記事で言う自分らしさとは、あなたが意識せずにできてしまうことです。他人より優れているという意味の「うまいこと」とも、「好きなこと」とも、少し違います。

たとえば、こんな覚えはないでしょうか。

  • 仕様書の曖昧なところが、どうしても気になって確認したくなる
  • チームの誰かが詰まっていると、つい先回りして手を貸してしまう
  • 新しい技術を見ると、とりあえず触ってみたくなる

本人はただのクセだと思っていることが、まわりから見ると「なんでそんなに自然にできるの」と驚かれる才能だったりします。

「うまい」は、他人との比較で決まります。そうではなく、力まなくても気づけばやってしまう、やっても消耗しない。そんな自然な思考や行動のクセが、らしさです。

「好き」は出発点ではない。得意を続けた先に、あとから生まれる

「好き」も、実は出発点ではありません。好きだから得意なのではなく、得意だから無理なく続けられる。続けるうちに少しずつ上達して、できることが増えていく。その「できる」という手応えが、だんだんと「好き」に変わっていきます。つまり好きは、らしさが働いた結果として、あとから生まれるものです。この点は、あとで詳しくお話しします。

あなたらしさは、あなたが一番気づきにくいところに眠っている

そして、らしさには一つ、やっかいな性質があります。

あなたらしさは、あなたが一番気づきにくいところに眠っている。

自分にとっては当たり前すぎて、わざわざ価値だとは思えないのです。だからこそ、自分のらしさに気づかないまま働いている人がとても多い。「自分のらしさ」を使っていないわけではありません。むしろ、無意識のうちにちゃんと使っています。ただ、それが自分の価値だとは気づいていないので、意図的に活かせてはいない。せっかく強力な武器を持っているのに、当たり前だと思って、何気なく使っているだけの状態です。

この性質から、「自分らしさ」の三要素が見えてきます。

  1. 自分では見つけにくい。当たり前すぎて、価値として認識できないから
  2. 誰かの役に立つ。自分が自然に「できる」ことは、他の人にとっては難しいことかもしれないから
  3. だからこそ仕事で成果が出る。自然と生まれた強みは価値も自然と生まれやすいから

お気づきでしょうか。「自分らしさが誰かのためになる」というNecmosのミッションは、立派な理想を掲げた標語ではありません。らしさの意味をたどっていくと、自動的にそうなるというだけの話なのです。

この「自分らしさを土台にする」という考え方は、ふわっとした精神論に聞こえるかもしれません。ですが、そうではありません。心理学でも、これが自分だと感じられている状態(本来感と呼ばれます)は、仕事に前向きになれることや、心の安定につながることがわかっています。つまり自分らしくあることは、その日の気分の問題ではなく、長く前向きに働き続けるための土台になるということです。

無意識に使っている力を意図的に活かす。それがNecmosの考え方

その、無意識に使っている力こそが、あなたの価値の源泉です。それを自分ではっきり理解して、意図的に活かしていこうとする。これが、Necmosが自分に合ったキャリアを構築するうえで大切にしている考え方です。


自分では見つけられない。だから人と行動に手がかりを探す

「らしさ」が簡単すぎて自分には見えないのなら、見つけ方も自然と決まります。自分ひとりの内側をいくら掘っても、出てきません。周りの人からの見え方と、自分の過去の行動、この二つに手がかりを探すことになります。方法は3つあります。

① 人に聞く。「いつもそうだよね」の中に、らしさがある

自分では気づけないのですから、見えている人に聞くのが一番の近道です。

コツは、「それすごいね」ではなく「いつもそうだよね」と言われることに注目すること。あの人に任せると抜け漏れがない、あなたに相談すると、なぜか頭が整理される。人から自然と頼られたり、驚かれたりする瞬間は、あなたの価値が外から見えた印です。

②「成果」ではなく、「行動そのもの」で振り返る

過去を振り返るとき、多くの人は成果が出た経験や、誰かに喜ばれた経験を探そうとします。ただ、ここに落とし穴があります。

成果は、苦手なことを無理して頑張った結果でも出てしまうからです。大変だったけれど、なんとか納期に間に合ってよかった。それは達成感ではありますが、らしさの証拠とは限りません。苦手を力技で乗り切っただけかもしれないのです。

らしさは、結果よりも前の、行動そのものに宿っています。だから探すときは、成果や達成感からではなく、次のように問いかけてみてください。

  • 気づいたら、やっていたことは何か
  • やっても、疲れなかったことは何か

順序が大切です。まず、力まずにできていた行動を見つける。そのうえで、その行動から生まれた結果を振り返る。この順番で見ると、はっきりわかります。らしさを活かして出した成果ほど、嬉しさが大きいのです。理由はシンプルで、らしさを発揮しているとき、人は自分がやりたくて自然にやっています。その行動で誰かが喜んでくれると、自分は好きでやっただけなのに感謝される。つまり、自分も相手も嬉しいWin-Winの状態になるからです。反対に、苦手を頑張って出した成果は、どこかすり減った記憶とセットになっているはずです。だから成果から入るのではなく、行動から結果へという順で振り返ることを、私たちは強くおすすめしています。

③ 診断ツールで、無意識のパターンを言葉にする

とはいえ、自分の行動のクセを一人で言葉にするのは、なかなか難しいものです。そこで役に立つのが診断ツールです。

たとえばStrengthsFinderは、才能を「無意識に繰り返される思考や行動のパターン」と定義しています。これは、この記事で言う「意識せずにできてしまうこと」という定義とまったく同じです。ツールを使うと、自分では見えなかったパターンに、一つずつ名前がついていきます。

自分の得意をどう特定し、どう活かすかについては、StrengthsFinderの記事で詳しく紹介しています。


らしさの活かし方は、順序で決まる

「らしさ」が見つかったら、次は「活かし方」です。ここで一番大切になるのが順序です。同じ材料でも、順番を間違えると、まるで違う結果になります。

「好き」から始めると、義務になって嫌いになる

好きなことを仕事にしたはずなのに、いつのまにか楽しめなくなっていた。そんな話をよく聞きます。やりたいことが、やらなければいけないことに変わった瞬間に、楽しさは逃げていきます。趣味を仕事にすると熱が冷めるというのは、誰もが心当たりのある現象で、心理学でも裏づけられています。

「得意」から始めると、あとから好きがついてくる

一方、得意なことは疲弊しにくいので、自然と続けられます。続ければ成果が出て、自分はこれができるという手応えが生まれます。この手応えが、じわじわと好きを育てていきます。

大事なのは、この順序で生まれた好きは簡単には壊れないことです。もともと仕事のなかで育った好きなので、仕事にしても冷めようがないのです。

好きは目指すものではなく、得意を続けた先にあとからついてくるもの。この順番を逆にしないことが、キャリアの土台になります。

「らしさ=ラクして楽しい」ではない。無意識を「意図」に変える辛さ

ここで、もう一つの誤解を解いておきます。得意なことをやろうと聞くと、ラクで楽しい道を選ぼうという意味に聞こえるかもしれません。ですが、そうではありません。

らしさを活かす道は、ラクな道ではありません。 なぜなら、らしさは無意識に出るものだからです。

無意識のままだと、らしさは良い方向にばかり働くとは限りません。たとえば慎重なタイプの人は、品質を守れる一方で、無意識のままだと「慎重すぎて話が進まない」「細かく指摘しすぎる」と、相手にマイナスの印象を与えてしまうこともあります。強みは、コントロールせずに出しっぱなしにすると、かえって裏目に出るのです。

だから、らしさを本当に活かすには、まず自分のらしさに気づき、それを理解したうえで、いつ・どう使うかを自分でコントロールできるようになる必要があります。これまで無意識にやってきたことを、意図して扱えるようにしていく。ここに、壁が生まれます。これまで無意識にできていたことほど、いざ意識してコントロールしようとすると、うまくいかないものだからです。

壁の先にある二つの変化。「楽しさに変わる」と「選べる自由が生まれる」

ただ、その辛さを通り抜けた先で、二つのことが起こります。

一つは、その壁に向き合うこと自体が、楽しさに変わることです。 人が一番充実するのは、リラックスしているときでも、ラクをしているときでもなく、難しいことに夢中で取り組んでいるときだと言われます。ただし条件があって、その挑戦が自分の力と釣り合っているときに限られます。難しすぎれば不安になり、簡単すぎれば退屈します。らしさをコントロールできるようになると、自分の力に見合った高い壁にも向かっていけます。だからこそ、らしさを活かしながら越えていく壁は、夢中になれる楽しさに変わっていきます。反対に、らしくない領域でぶつかる壁は、ただ消耗して終わるだけです。同じように壁にぶつかっても、その中身はまったく違うのです。

もう一つは、自分で選べる自由が生まれることです。 車の運転を思い出してみてください。免許を取りたての頃は、ハンドルもアクセルもミラーの確認も、一つひとつ意識しないとできなくて、運転するだけで精一杯です。景色を楽しむ余裕などありません。ところが、練習を重ねて操作が体に染み込むと、いちいち考えなくても運転できるようになります。そうなって初めて、今日はどの道を通ろうか、少し寄り道してみようかと、自分で選べるようになります。行き先を自分で決められる。この選べる自由こそが、運転の本当の楽しさです。

らしさも同じで、越えられる壁が増え、コントロールできる範囲が広がるほど、選べることも増えていきます。現場でも、できることが少ないうちは、言われたことをこなすしかありません。選べる余地がないからです。ですが、らしさを意図して使えるようになり、できることが増えると、この現場では自分はここで動こう、と選べるようになります。主体的に働こうと気合いを入れるのは難しいですが、らしさを活かせる幅を広げれば、主体性はあとからついてくる。 そう考えれば、今日から動き出せます。

壁を越えて楽しさに変わることも、自分で選べる自由が生まれることも、どちらも自分のらしさを理解して、意図的に活かそうとしているときにだけ起こります。だからこそ、まず自分のらしさを知ることが、すべての出発点になるのです。

見つけた自分らしさ、つまり得意を、自分の価値観や今いる現場と組み合わせて、日々の行動に落とし込み続ける。その仕組みが、Necmos独自のキャリアフレームであるBPFです。詳しくはBPFの記事でお話ししています。

その結果、働き方はどう変わるのか

仕事が「やらされるもの」から「自分から関わるもの」へ

らしさを起点に働けるようになると、仕事はやらされるものから、自分から関わるものへと変わっていきます。

朝、パソコンを開くのが少し楽しみになる。困難にぶつかっても、よし、やってみようと思える。一日の終わりに、すり減った感覚ではなく、心地よい手応えが残る。心も体も前向きに仕事に向かえる状態に、少しずつ近づいていきます。

「好き」ではなく「得意」が、エネルギーそのものを生む

ここで、興味深い研究を一つ紹介します。好きなことをやっても、実はエネルギーが湧いてくる感覚まではなかなか得られないそうです。ところが、得意を活かすと、エネルギーそのものが湧いてくる。 そういった違いが報告されています。やりがいや意味は好きからも得られるかもしれませんが、すり減らずにむしろ満たされていく働き方は、得意を起点にしたときにこそ生まれやすいのです。先ほどの、自分で選んで動けるようになるという話も、この前向きさを後押しします。

この前向きな状態を捉える考え方が「ワークエンゲージメント」

こうした前向きに働けている状態を、もう少し丁寧に捉える考え方があります。それがワークエンゲージメントです。

自分がどんなときに前向きになれるのかを知り、その状態をどう育てていくかは、ワークエンゲージメントの記事で紹介しています。


それでも、らしさに閉じこもらない

最後に、大切な注意を一つ。

らしさへの固執は、かえって成長を止める

これが自分らしさだと決めつけて、そこにしがみついてしまうと、かえって成長が止まってしまうことがあります。らしさへの固執が、新しい挑戦や変化を妨げてしまうという指摘もあります。

得意は「増やせる」。らしさは、経験とともに更新されていく

ですが、安心してください。得意は増やせます。 いまのあなたのらしさは、これまでの経験でできあがったものです。新しい経験を積めば、らしさもまた少しずつ更新されていきます。

らしさを大事にすることと、変わり続けることは矛盾しません。 自分の得意を軸にしながら、その得意を少しずつ広げていく。それが、変化の速いこの時代を自分らしく進んでいくための方法です。


まずは、あなたのらしさを一緒に見つけてみませんか

自分らしさとは、当たり前すぎて自分には見えない得意のことです。だから、人に聞き、行動を振り返り、言葉にして見つけていきます。そして得意を続け、広げていくと、好きが育ち、自由が生まれ、いきいきと働けるようになります。その力が、いつのまにか誰かの役に立っていきます。

これが、Necmosが考える「自分らしさが、誰かのためになる」の中身です。

さらに深く知るための3記事(StrengthsFinder・BPF・ワークエンゲージメント)

この記事で触れたことは、それぞれ別の記事でより詳しく紹介しています。

まずは30分、雑談のような気持ちで話すことから

もし、自分のらしさを一人で見つけるのは難しそうだと感じたら、それはとても自然なことです。簡単すぎて自分には見えないのが、らしさなのですから。

そんなときは、私たちNecmosと話してみませんか。転職をすぐに決める場ではありません。あなたの当たり前のなかに眠っているらしさを、一緒に見つけていく時間です。まずは30分ほど、オンラインで。気負わず、雑談のような気持ちでご連絡ください。

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この記事の監修者

Necmos編集部

Necmos編集部は、現場で活躍するエンジニアの声やリアルな経験に基づいた信頼性の高い情報を発信し、読者が自身のキャリア形成に役立てられるようサポートしています。 また、エンジニア一人ひとりの価値観や想いを大切にしながら、業界最高水準の給与還元を透明性の高いマージン設計で実現することで、エンジニアが安心してキャリアに集中できる環境を整えています。

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